シートポスト編 。

 

シートポストの調整をしようと思いますが、内部で固着していて、全く抜けない。


スプリングアジャストナット下のカラーが噛んでしまったものと思われるのですが、ナットを外して下からハンマーで叩いてもウンともスンもいわない頑固ぶり。


スライディング・ハンマーまで投入しましたが、ピクリとも動きません。


ついにコンプレッサーエアハンマーを投入して、シートポストが抜けました。


固着していたのは、やはりmiddle-guide collorの部分。下からのupper springがカラーに乗っかって、抜こうとすればするほどメリ込んでいってしまった、という顛末でした。

アドバイスを頂いた皆様、ありがとうございました!


シートポストのスプリングは、体重別に4つのプリロード設定があります。
『〜130lb(〜58.9kg)』、『130〜150lb(58.9kg〜68.0kg)』、『150〜220lb(68.0kg〜99.8kg)』、『220lb〜(99.8kg〜)』

焦げパンに入っていたのは、最も軽いタイプでした。
ロッド部分(左から)・・
「3128-31(5 1/8)」・「186-10(2 13/16)」・「3128-31(5 1/8)」

プランジャー部分(左から)・・・
「3133-30(短くカット)」・「3133-30(3)」・「3135-30(2 3/4)」

という組み合わせ。



lower spring set(3128-29)


下が今回投入する純正スプリングセット。
これを使用して、自分の体重(ナイショ。)、
『130〜150lb(58.9kg〜68.0kg)』にプリロードします。


スプリングの品番で、4つの体重別のうち、最も重い100kg超過以外なら自由に組み替えができます。
『130〜150lb』は
プランジャー部分が「3133-30」・「186-10」・「3135-30」
ロッド部分が「3128-31」・「3129-31」・「3128-31」

ですから、軽い体重のロッド部分「186-10」をプランジャーに組み替えることで、『130〜150lb』の設定になります


さてプランジャーですが、最も重い体重のタイプには、『D』マークが刻印されています。
1943年〜1946年だけはパーカライズド、それ以外の年式は全てカドミウムメッキ。


元々入っていたロッドは曲がりもあり、ネジ山もエアハンマーで粉砕しているので、AARさんから調達しました。いつもありがとうございます。




組み付け。『130〜150lb』は12インチ(30.48cm)のプリロードにします。

各プリロード:
『〜130lb』12インチ、『130〜150lb』12インチ、『150〜220lb』11 1/2インチ、『220lb〜』11 1/2インチ

*『〜130lb』については、設定スプリングが「186-10」などより弱いものが入ります。
*『220lb〜』については、設定スプリングが「3129-31A」などより強いものが入ります。


プランジャーも組み込み。特にココは後でグリスガンが効かないので、入念にグリスを塗ったくります。


プリロードが完了したら、しっかりダブルナットで固定。


フレームに挿入し、下から7/8ナットで締め込みます。ここはナットが薄くナメやすいのでラチェット推奨。



シャキっとしました。股がってみたところ、ふわふわではなく、しっかりとした乗り心地。